IT眼症について
IT(information technology)眼症とは
パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器を長時間、あるいは不適切に使用することにより、
眼精疲労や頭痛、目の痛みやかすみ、首や肩のこり、ドライアイなどをきたす症候群のことです。
テレワークが増加していることから、増加が懸念されています。
IT眼症の症状と対策
猫背で長時間パソコン作業することで、頭痛、首・肩のこりを訴える場合や、吐き気、目眩などを訴えることも。
また、まばたきする回数が低下することに起因する目の乾燥、ひりひり感、充血なども見られます。
さらに視力低下や、近くから遠く、遠くから近くへ視線を移動するときにピントの合わせにくさが感じられるなど、長時間のパソコン作業による毛様筋の疲労に起因する症状も。
度数の強すぎる眼鏡をかけている、あるいは老眼鏡を使っていないなど、調節に負担のかかる状態で作業することも、IT眼症の原因となります。
この症状の対策としては、作業中に意識的にまばたきを増やし、こまめに休息をとりましょう。蒸しタオルなどを目の上に当てたり、目薬をさしたりして、目に潤いを与えることも大切です。
適切な作業環境・姿勢を保つためにも、以下を意識しましょう。
- 室内の温度(17〜28度)
- 湿度(40〜70%)
- 太陽の光が直接画面に当たらないようにする
- 室内や手元の明るさをそろえ、見やすくする
- キーボードやディスプレイの位置の調整
- 椅子に深く腰掛け、足の裏全体が床につくようにする
何より、日頃から目をいたわることが予防につながります。睡眠を十分にとるなど、生活習慣を見直しましょう。